ぼくがうつ病を発病するまでの話 3

2006年8月 ぼくは製品Aの設計課に配属されました。
 

ぼくの会社では、配属されてすぐは
配属先で業務をせずに、自分達の課で
設計している製品を作る工場に実習に行きます。

ぼくの会社では設計部のある場所と工場のある場所は
全く違う場所でしたので、結局研修後も自分の部署には
いかずに工場へ行くということになりました。

そこで、自分達が設計している製品が
どのように作られているかを実習を通して学ぶのです。

・・・とされていましたが、単純に工場に人手が足りないから
それを解消するために呼ばれただけです。

 

当時、まだ景気もよく、ぼくの会社の製品も作れば
売れるという状況でした。

実際、工場実習の予定は1カ月でしたが、人手不足が
解消するまで、結局2カ月間の実習をすることになりました。

ただ、それだけの期間実習を工場にいれば、
自然と工場の工場の方たちとも仲良くなります。

 

そして、たびたびこんな話をするのです。

『善吉君はどの部署に配属されたの?』

「はい、製品Aのハードウェア設計課です」

『Aのハード設計?、杉田さんのとこだね』

「はい、直属の上司は杉田課長です」

『そうなんだ・・・。1年目から、かわいそうに・・・』

そこから、なぜかわいそうなのかを
聞いても、あの人は厳しいからねとしか
教えてくれませんでした。

・・・・・
 

このような感じの会話が、実習中に
何度も行われました。

少しだけ不安になり、嫌な気持になりました。

・・・・・

 

ただ、厳しさだけなら研究室時代も十分厳しい
環境だったと自負していましたので、
きっと大丈夫だと思っていました。

そして10月、工場実習も終わり、
いよいよ自分の部署で仕事が始まろうとしていました。

・・・・・

 

ぼくのうつ病発病まであと2年9ヶ月

※この闘病記に登場する人物の名前は
仮名であり、実在する人物ではありません。

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