職場での接し方・できること

あなたの職場仲間がうつ病になったときに
どう接していいのか、何をしてあげられるのかが
わからない方が多いと思います。
そこで、ここでは職場仲間としての接し方、
あなたができることについて紹介します。

職場の仲間としての接し方とあなたにできること

休職前

職場仲間の様子がおかしいという場合は、
上司や同僚から声をかけてください。

『最近体調が悪そうだけど、何か悩んでるじゃない?
私でよかったら、少し話を聞かせてくれないか』

これくらいの内容で、聞いてあげれば良いと思います。

できれば、上司の方から声かけてあげてください。
上司という存在は、職場においては非常に大きな存在だからです。
ですから上司には、素直に話す患者さんも多いようです。

話をしてみて、うつ病の傾向があるようでしたら、

『仕事のことはいいから、
1度有給を取って、病院へ行ってはどうか?』

と提案してあげてください。

うつ病患者の方は、真面目で勤勉な方がほとんどであり、
有給を取ること自体が悪いと思っている方も多いのです。
あなたがそう言ってあげることで、その方も安心して、
病院へ行くことができるでしょう。

ただし、その方がうつ病の可能性があり病院へ行くということは、
お医者さんから、診断がくだるまで他言はしないでください。

その理由は、いまだにうつ病に対して偏見を
抱いている方がいるからです。

休職中

休職中してすぐは、本人に直接連絡することは、
できるだけ控えてください。

会社の規定で何週間に1度連絡をする必要がある場合、
できれば、電話はそれだけにしてあげてください。

そして、仕事の話はできるだけせずに、
雇用は確保できているから、心配せずに
ゆっくり休んでもいいということを伝えてあげてください。

そうすることで、患者さんは安心して、
休養をとることができます。

復職後

復職直後、患者本人は周りに迷惑をかけたくないので、
早く仕事についていかなければとあせっている状態です。

ただ、ブランクもあるため、いきなり以前と同様の仕事を
任せることは難しいです。

ですから、まずは、難易度が簡単で量の少ない
仕事を任せ、徐々に難易度と量を上げるようにしてください。

それから、あなたが同僚なら、
よそよそしい態度で取らないで、
いつも通りに接することを心がけてください。
ただし、不安をあおるような言動は禁物です。

善吉の場合

善吉が休職していたときは、会社から頻繁に電話がありました。
そして、それが苦痛で仕方ありませんでした。
 

携帯が鳴るたびに『ビクッ』とし、
動悸と呼吸が激しくなるのです。

上司の声を聞くだけで、
ひどく頭痛がし、吐きそうになりました。

 
電話を切った後も、しばらく寝込んだ状態になり、
処方して頂いている、気持ちが落ち着く
頓服のお薬を飲んでいました。

その様子を見かねた、奥さんがお医者さんと相談して、
『会社から直接、善吉に電話をしないこと』という内容が
診断書に加えられました。

ですから、それ以後は、まず奥さんの電話に会社から連絡が入り、
どういった内容を話すのかを確認した後、私へ取り次ぐという形式で
電話をすることになりました。

∪ヽ(・3・)ノ彡<電話かかってきたぞーい

(@Д@;)またかよ

あの電話は本当に苦痛でした。

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家族としての接し方・できること

あなたの大切な家族がうつ病になったとき、
その方の回復ために、あなたの役割はとても重要です。
ここでは、家族としての患者さんへの接し方と
あなたができることについて紹介します。

家族としてうつ病患者への接し方・できること

お医者さんとの患者さんとの中継役

お医者さんの診察は面談がほとんどです。
そのときに、普段の生活態度や体調など
患者さんがうまく伝えられない場合があります。

そこで、先生との患者さんとの間に入り、
正確なコミュニケーションを取ることで、
診察をスムーズに進められるので、
適切な薬を処方することができます。

また、もらった薬をきちんと飲んでいるか
管理することも、家族の大切な仕事です。

患者さんの話をじっくり聞いてあげる

患者さんは、大きなストレスを受けて
悩みを抱えています。
 

その話をじっくり聞いてあげるだけで、
患者さんは安心します。

 
ただここで重要なのは、患者さんの
言うことを否定しないことです。
それから、患者さんがしゃべりたがらないことは
無理に聞き出そうとしないでください。

じっと、聞いてあげることが大切です。

日常生活を支える

患者さんに、大事なことは休養をとることです。
そのためには、家事などの仕事は家族で
引き受けてあげてください。
薬をきちんと飲んでいるかも、チェックしてください。

また、そのとき嫌な顔やつらそうなところは
患者さんには見せないでくださいね。

自殺のサインを見逃さない

うつ病患者は常に自殺をする危険があります。
口にしなくても、自殺のことを考えています。

刃物やロープや遺書がないかは、常にチェックしてください。
また、高層マンションなどに住んでいる場合は
ベランダのある部屋は患者さんの寝室にはしないでください。

また、自殺の可能性が高いと判断したら、
患者さんに入院してもらうのも有効です。

善吉の場合

善吉の場合、先生との面談の際は、
必ず家族に同行してもらいました。

その方が、第3者の意見も加わるので、
患者さんも先生も安心して面談することができます。

また、家族としても先生に質問しておきたいことも
あるはずですから、家族の方も都合が良いと思います。

善吉のときは、奥さんが
『風邪薬は飲んでも大丈夫ですか?』や
『お酒を飲ましても大丈夫ですか?』など
わからないことを、ここぞとばかりに聞いていました(^▽^;)

わからないことは、先生に聞きましょう>φ(・ω・ )カキカキ

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友人としての接し方・できること

あなたの大切な友人がうつ病になったとき、
その友人にどう接していいのか、
何をしてあげれば良いかがわからないと思います。
そこで、ここでは友人としての接し方と
あなたにできることについて紹介します。

友人としての接し方とあなたにできること

まず友人の様子がおかしいと感じたら、
声をかけてあげてください。

『最近元気ないみたいだけど、悩んでることが
あったら私でよければ話を聞くから教えてくれない?』

この程度で十分だと思います。

もし、2週間程度落ち込みが続くようでしたら、
友人に対して、病院へ行くことをすすめてください。
 

あなたが直接してあげられるのは、ここまでです。

 
うつ病の治療は長い時間が必要であり、
治療も自宅での休養が必要となります。

治療に関しては、あとは、ご家族の方に
任せてください。

ただ、友人として何かしてあげたいと思うなら、
仕事や学校のことなどをサポートしてあげれば
良いと思います。

それから、休養中は絶対に無理矢理
会うことはしないでください。
また、頻繁に電話やメールで連絡をとることも
本人とっては負担になることが多いです。
 

その方が連絡をとることを望まないなら、
そっと見守ることも友情です。

 
そして復帰後は、なるべく普段通りに接してください。
ただし、復帰してすぐは本人も不安な気持ちが大きいため、
あまり、不安をあおるような言動には気をつけてください。

善吉の場合

うつ病患者の立場から、意見を言わせていただきます。
善吉の場合、症状がひどいときに友人とは
あまり連絡を取りたくありませんでした。
 

特に、会社の友人とは連絡を取りたくありませんでした。

理由は、仕事のことを思い出してしまうからです。

 
ただ、体調がよくなってからは、高校時代の友人へ
善吉からメールで連絡をしました。

∪ヽ(・3・)ノ彡☆ メシ食いにいこうぜ

きっと体調がよくなり、元気になってくれば、
その方から連絡があるはずです。

友人と離れるのはさびしいかもしれませんが、
気長に待ってあげてください(*^-^)

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こんな症状はうつ病のサイン

うつ病は本人は自覚症状はないが、第3者からみると
明らかにうつ病の症状がみられるということがあります。
ここでは、見てわかるうつ病の兆候について紹介します。

こんな様子はうつ病のサインです

もし、あなたの大切な人の以下に示すような状態なら、
うつ病の可能性があります。

チェックポイント

  • 笑顔や笑う回数が減った
  • 声が小さくなった
  • あまりしゃべらなくなった
  • 飲むお酒の量が増えた
  • 疲労感が顔に出ている
  • 動作がゆっくりになった
  • 身だしなみに気を使わなくなった
  • 死にたい、生きてる価値がないなど自分のこと卑下するようになった
  • 集中力、決断力がなくなった

以上がチェックポイントとして挙げられます。

ここで重要なことは、その人の以前の状態と
比べてどうなのか?という点です。

もし、あきらかに変化しているようでしたら、
うつ病の可能性が高いです。

よしきちの場合

よしきちは、上記のほとんどが当てはまりました。

ひとつ具体的にお話ししますと、
仕事中のことですが、ひどい疲労感が顔に出ていたようで、
上司から、顔色が悪いけど大丈夫かと
毎日のように声をかけられました。

正直、全然大丈夫じゃありませんでした、
けれども周りに心配をかけたくないため、
『はい、大丈夫です』と答えていました。
 

よしきちのように周りを心配させたくないため、
全然大丈夫じゃないのに、大丈夫だという、
うつ病患者の方は多いと思います。

 
もし、あなたから見て本当に大丈夫じゃないと思うなら、
早い段階で病院へ行くことを薦めてあげてください。

そして、あなた自身が全然大丈夫じゃないなら、
正直に体調がすぐれないことを伝えて、
すぐにお医者さんに行ってくださいね(*^-^)ニコ

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うつ病患者にしていいこと・してはいけないこと

うつ病患者の方は、普段の状態と比較して
精神的に不安定な状態です。
ですから、今までは大丈夫なことも本人にとっては、
負担になることがたくさんあります。

ここでは、うつ病患者の方に対して、
しない方が良いこと、してほしいことを紹介します。

うつ病患者にこんなことをするのはやめて

  • 外出、旅行をすることをすすめる
  • 寝ているところを、無理に起こす
  • 説教(アドバイス、助言)をする
  • 早く治すようにせかす
  • 同居する家族が自分のことでもめる
  • 頻繁にお見舞いに来る
  • 家でゴロゴロすることを責める
  • 原因をしつこく問いただす
  • 重大な決断をさせる(退職、離婚、大きな買い物など)

以上の行為は、うつ病の方にはしないでください。

うつ病患者にこういうことをしてあげて

  • 話をじっと聞く
  • 病気のことを恥ずかしがらない
  • 必ず治る病気だということを伝える
  • 治療をあせらせない
  • 薬をちゃんと飲んでいるかチェック
  • うつ病について理解する
  • そっと見守る

以上のような行為を、うつ病の方にしてあげてください。

善吉の場合

善吉の場合は、家族がもめることがすごく嫌でした。

自分が原因じゃなくても、家族が言い合っていれば、
自分のせいで、家族がケンカしているんだ、
自分なんていない方がいいんだという考えになりました。

ですから、もしあなたがうつ病患者の方と同居しているなら
その方の前で、家族同士がもめたりはしないでください。

あとは、今になってありがたいなと思うことは、
完治することを家族の誰も、せかさなかったことです。
善吉本人が早く治して仕事をしなくては、
1人であせっていました(@Д@;アセアセ・・・

ぎゃふん゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o ゆっくり休めや

でも、奥さんや両親があせるなと何度もストップを
かけてくれたおかげで、ゆっくり休養ができました<(_ _)> アリガトォ

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